the Anglican Church in Japan|Osaka St. Andrew's Church
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司祭挨拶

「ひとりよりもふたりが良い。共に労苦すれば、その報いは良い。倒れれば、ひとりがその友を助け起こす。倒れても起こしてくれる友のない人は不幸だ。更に、ふたりで寝れば暖かいが ひとりでどうして暖まれようか。ひとりが攻められれば、ふたりでこれに対する。三つよりの糸は切れにくい。」(コヘレトの言葉4章:9節~12節)

「出会いを大切に」

4月から大阪聖アンデレ教会の牧師として、また桃山学院中学校高等学校のチャプレンとして赴任した松平と申します。よろしくお願いいたします。
さて、在校生の皆さんはすでに知っていて当たり前のことですが、新入生は放送礼拝や聖書のクラスがあったりして、何だかこの学校は他の所とちょっと違うなと感じていると思います。入学式では十字架を持った人を先頭に行列で出てくるし、その中にはとても変わった衣装をまとった人もいるし、「何だ、ここは!」と感じた生徒も多いはずです。そのように感じた人は正直者です。日本ではああいった装束は普段見かけることはありませんから、誰でも眉をひそめたくなるだろうし、不安にもなるでしょう。でも、ご安心ください。桃山学院中学校高等学校は英国の宣教師が創設したミッションスクールなので、様々なことにおいてキリスト教的な形式を大切にしているのです。あの装束は、キャソックとかアルブと呼ばれている宗教儀式用の制服だと理解してください。それと、魔法使いのような恰好をしているのは主教という聖職者階級が上位の人で、本校の学院長です。見かけは変わっていると思いますが、おかしな新興宗教などではありません。伝統的で正統な英国教会系キリスト教です。どうぞ、慣れてください。そしてどうぞ、卒業するまで聖アンデレチャペルに関わってみてください。ある意味において、清らかな異文化体験になるに違いありません。
そして、チャペルにだけではなく、先生や職員の方々、そして学友達と沢山の関わりをもって中高での生活を歩んでください。そして、桃山での生活を楽しんでください。人と人との「関わり」ということを考えると、とても不思議な気がします。昨日までは、まったく知らなかった人と、中学からは6年間、高校からでも3年間関わり合うことになります。「関わり合い」、あるいは「出会い」と言った方が分かりやすいでしょうか。聖書は、その関わりについて教えています。「一人よりも二人がよい。・・・共に労苦する・・・・倒れれば、一人がその友を助け起こす。」

人間は一人で生きていくことはできません。これは、皆さんのような保護者を必要とする生徒のことだけを言っているのではありません。大人であっても、とても偉い先生であっても同じです。人は何らかの形で、必ず他者と関わって生きています。それが、夫や妻であったり保護者であったり親族であったり、同僚や先輩であったり様々です。
その関係性の中でも今の皆さんのことを考えてみると、関わりあうのは、やはり友達が一番多いのではないでしょうか。まだ入学してすぐであればで、クラスメートがどのような人なのか分かっていなかったり、顔見知りの人が少なかったり、ほとんどお話をしたことがない人も多いかもしれません。また、「この人は、どんな人なのかな?」、「この子と、友達になれるかな?」、「仲良くなれるかどうか不安だな」、色々な思いがあるかもしれません。しかし、思い切って話しかけられる人はどんどん話しかけて友達を作ってください。でも無理は禁物。頑張りすぎはしんどくなるので適当にしても良いでしょう。一番持って欲しいことは、出会いを大切にするという心です。この桃山学院中学校高等学校で、貴重な出会いと関りを繰り返し経験して、沢山の良い友達を作ってください。その友達があなたの一生の友達になる可能性は大きいのですから。
また、チャプレンとしての仕事以外に聖テモテ館一階にある大阪聖アンデレ教会の牧師として働いています。日曜日は朝の10時30分から礼拝をしていますので、参加してみてください。心が静まりますよ。お待ちしています。

大阪聖アンデレ教会 牧師
桃山学院中学校高等学校 チャプレン
司祭 ヤコブ 松平 功

大阪聖アンデレ教会について

大阪聖アンデレ教会は、「聖公会」(Anglican Communion)と呼ばれる世界最大のプロテスタント・キリスト教の教派に属しています。聖公会は、16世紀の英国宗教改革で誕生した英国国教会(Church of England)から世界に広がった教派で、世界165か国以上の国や地域に約8000万人の信徒がいます。

聖公会は日本国内にも多くの学校や病院を創立しました。東京の立教大学、聖路加国際病院(大学)、大阪の桃山学院、プール学院、聖バルナバ病院、また社会福祉施設では東光学園や博愛社、聖ヨハネ学園などはすべて日本聖公会の関連施設です。

このうち、1884年に創立された桃山学院の礼拝活動から誕生したのが大阪聖アンデレ教会です。学校内の礼拝はやがて校舎の外に建てられたチャペルで行われるようになり、学外からも多くの方々が集うことのできる教会へと発展・成長しました。

聖堂は、2020年に桃山学院大学の「聖テモテ館」設立に併せてその内部に再建されました。校舎と一体感を持たせたモダンな外観ながら、内部は伝統的なつくりを採用し、落ち着いたあたたかい雰囲気の空間になっています。

教会の歴史

1890年、英国聖公会の宣教師たちによって、「高等英学校」が西区江戸堀で開校しました。「高等英学校」では、外国人教師が聖書を教え、さらに宗教教育を始めました。これが今日の「大阪聖アンデレ教会」の起源となります。
その後、高等英学校は桃山学院となり、百数十年にわたって発展・成長を遂げ、それに併せて学校の礼拝活動も活発化し、戦前・戦中の混乱を乗り越えて今日の聖アンデレ教会へと発展しました。以下はその歴史の一部です。

1884年

川口居留地に英国聖公会宣教協会(CMS)によって建てられた大阪聖三一教会内で「三一小学校」が誕生(桃山学院の創立)。

大阪聖三一教会
大阪聖三一教会/桃山学院史料室所蔵

1890年

西区江戸堀で英国聖公会宣教協会により「高等英学校」が開校。「大阪聖アンデレ教会」の起源は高等英学校内で始められた聖書とキリスト教の教育に遡ることができる。

1891年

「高等英学校」が東成郡天王寺村(筆ケ崎町)に移転。この地が通称「桃山」と呼ばれていたことから、校名に「桃山」という名称が掲げられることになった(1895年~)。1902年には、大阪で最初の私立の認可中学校(「私立桃山中学校」)として新たに開校した。

高等英学校

1912年

桃山中学校が東成郡田辺村(現大阪市阿倍野区昭和町)に移転。礼拝活動は学内でも続けられていたが、1917年に大阪府より学校内での宗教教育を禁止するという通達があり、その後は校長宅に場所を移して続けられた。1922年には後に「新生伝道館」と呼ばれることになる伝道所が校外に建てられ、礼拝活動は新しい伝道所で続けられた。

新生伝道館

1927年

「桃山准教会」としても使用されていた「新生伝道館」が桃山中学校の隣接地に移築。同年、「大阪聖アンデレ教会」と命名された(戦時中は外国名の使用が禁止されたことにより、一時「昭和基督教会」と名乗る)。

1945年

第一次大阪大空襲により桃山中学校の本館、講堂、寄宿舎(北寮)などが焼失。教会はかろうじて戦火を免れた。

第一次大阪大空襲

1961年

第二室戸台風により、教会・牧師館共に屋根が大破飛散し使用不能となる。

1964年

教会礼拝堂を再建。

大阪聖アンデレ教会礼拝堂

1966年

教会集会室を再建。

2020年

昭和町キャンパスに建てられた新校舎(聖テモテ館)の1階に礼拝堂が再建され、聖別される。

大阪聖アンデレ教会礼拝堂