大阪聖アンデレ教会

 アドヴェント-出現・到来するクリスマス-

                                                           大阪聖アンデレ教会 牧師 司祭 ペテロ 竹林 徑一

盛り場へ出かけると、クリスマス雰囲気でいっぱいという感じですが、こんなことご存知ですか?
英語の辞書でadvent(アドヴェント)を引くと、「(重要な人・事件などの)出現・到来」とあります。大文字のAdventになると、「降臨節・待降節(クリスマス前の約4週間)」と記されています。クリスマス、救い主イエスの誕生という旧約聖書のあちこちで預言されたことが、いよいよこの世に到来するための備えの時・期間を【Advent。降臨節】と呼んで、教会は大事に守っています。
特に、この間は祈りと断食を重要視したので、悔い改めと質素な生活の季節を紫色で表わし、結婚式などのお祝い事も控える習慣になっています。11月30日【使徒聖アンデレ日】に最も近い主日・日曜から始まって、12月25日【降誕日】の前日までが、その期間です。
子供たちは、壁にアドヴェント・カレンダーを掛けて、毎日ひとつずつ絵の小窓を開いて、クリスマスが近づいてくるのを今か今かと楽しみにします。お小遣いをすこしずつ貯めて、世界中で困っている人たちの支援活動などにクリスマス献金をするのも、意味あることです。
玄関などにクリスマス・リース(飾り)をしたり、部屋のテーブルに4本のロウソクを立てて、日曜日ごとに点火する本数を増やしていくアドヴェント・クランツも、光・義の太陽であるキリストの出現への備えを表わしています。装飾については、近年多く市販されるようになり、また、自分で作って飾る人も増えてきました。
私たちは、クリスマスというとツリーやプレゼントをすぐ目に浮かべますが、歳末商戦のために作り上げられた騒ぎに振り回されているなと思います。アドヴェントはあくまでも準備期間であって、イエスの誕生をお祝いする時ではありません。だから、お祝いのシンボル、クリスマスツリーは12月24日に立てられ、その晩に初めて火が灯されて祝いが始まり、1月6日の顕現日までがクリスマスシーズン(白色の季節)なのです。日本のお正月「松の内」や門松を思い出してください。西洋のクリスマス絵本を見ると、12月24日の夕方にツリーを買いに行く場面がよく出てきます。有名な「マッチ売りの少女」の物語も、24日の晩のおはなしでした。11月半ばからジングルベルで大騒ぎし、12月25日にはツリーも飾りも早々と片付けるクリスマスは、見る人が見れば、違和感や場違いを感じることになります。


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