大阪聖アンデレ教会

イースターを迎えて
大阪聖アンデレ教会 牧師 司祭 ヤコブ義平雅夫

 教会の暦では、「春分の日の次の満月の直後に来る日曜日」をキリストの「復活日」(イースター)と定めています。クリスマスが毎年12月25日に固定されている(その代わり曜日は変わる)のに対して、イースターは日程が異動します(その代わりいつも日曜日になる)。そういえばヘミングウェイの短編小説に『移動祝祭日』というのがありますが、このイースターも移動祝祭日ということになります。

イースターはキリストの復活をお祝いする日ですが、反対にそれまでの46日間は「レント」(大斎節・受難節)と呼ばれ、教会では、イエスが十字架に架かられたことを心に留めて、静かに自分を顧みて過ごす期間として大切にしています。レントは、毎年2~3月頃にやってきます。北半球では冬が長く寒さがいちばん厳しくなる季節ですが、同時に少しずつ日脚が伸びてくる(lengthen=伸ばす、伸びる)という言葉から「レント」という言葉が生まれたともいわれています。

過ぎ去った一年、コロナ禍により、命を失われた方々、またそのご遺族のことを心に留めます。また仕事を失われたり、生活に困窮や不便が生じている方々が今も多くおられます。どうか主なる神が、苦しむ方、悲しむ方のそば近くにいてくださって、必要な助けと慰め、そしてもう一度歩き出す力とを与えてくださるようにと祈ります。

土に埋もれた種が、寒い冬を耐えて春に芽吹くように、イースター(復活日)を迎える私たちが、日常のささやかな喜びを取り戻し、小さなことのかけがえのなさを感じることのできる日がもう一度やってくることを願います。