大阪聖アンデレ教会

「アブラハムはイサクをもうけ、イサクはヤコブを、ヤコブはユダとその兄弟たちを…。」 (マタイによる福音書1章1節~)
大阪聖アンデレ教会 牧師 司祭 ヤコブ義平雅夫

 新約聖書の1頁目にはたくさん名前が書かれています。イエス・キリストの祖先の人たちの名前です。「祖先」ですから、みんな死んでいった人たちです。私は、はじめて聖書を手にしたとき、この1頁目を開いて驚きました。聖書というくらいだから、もっとためになることとか、教訓的なお話が書いてあると思ったからです。でも、実際に聖書を開いてみるとこんな名前ばかり。「あの人からこの人まで全部で何十人」というのではなく、一人ひとりの名前をひとつひとつ記しているのです。不思議だと思いました。

 でも、今はこう思うのです。神さまの目には一人ひとりの存在がちゃんと映っているのだと。十把ひとからげではなく、神さまは一人ひとりの名前を心に刻んでいてくださるのだと。

私たちの命は、たとえ目に見えなくなったとしても神さまのみ手の中にしっかりと受け止められていることを、新約聖書はその1頁目で教えてくれているように思います。




2017/10